新生児がミルクを飲まない…考えられる原因と対処法、受診の目安を解説
「さっきまで元気に飲んでいたのに、急にミルクを飲んでくれない…」
「毎回、少ししか飲んでくれなくて心配…」
新生児のミルクを飲まないという悩みは、多くのママ・パパが一度は経験することです。赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれない、哺乳瓶を嫌がる姿を見ると、「栄養が足りていないんじゃないか…」「何か病気なのかな…」と不安になってしまいますよね。
そこで今回は、新生児がミルクを飲まない時に考えられる原因と、ご家庭でできる対処法、そして病院を受診すべき目安を詳しく解説していきます。
1. なぜ?新生児がミルクを飲まない原因
新生児がミルクを飲まない原因は、赤ちゃんの体調や環境、そして飲み方など、様々なことが考えられます。
(1) 生理的なもの
お腹が空いていない:授乳間隔が短いと、お腹が空いていないことがあります。
眠たい:眠気で吸う力が弱くなっていることがあります。
遊び飲み:満腹になって遊び始めてしまうこともあります。
成長段階によるもの:生後しばらくすると、新生児期の爆発的な食欲が落ち着いてくることもあります。
(2) 環境や飲み方に関わるもの
哺乳瓶の乳首が合わない:硬さや穴の大きさが合わないと、うまく吸えなかったり、飲みづらかったりします。
ミルクの温度が適温でない:冷たすぎたり熱すぎたりすると、飲んでくれません。
授乳時の姿勢が悪い:赤ちゃんが苦しい姿勢だと、うまく飲めません。
周囲が騒がしい:授乳に集中できず、飲まないことがあります。
(3) 体調不良のサイン
風邪や発熱:鼻がつまって呼吸が苦しいと、うまく飲めません。
口内炎や舌の炎症:口の中が痛くて、吸うのを嫌がることがあります。
胃腸炎:吐き気や下痢があると、食欲が落ちます。
中耳炎:ミルクを飲む際に耳に圧がかかり、痛みを感じることがあります。
2. まず試してほしい!家庭でできる対処法
ミルクを飲んでくれない時は、まず以下のことを試してみましょう。
(1) 授乳の環境を見直す
授乳間隔を空けてみる:3時間ほど空けてから授乳してみましょう。
落ち着いた環境で:テレビやスマホを消して、静かな場所で授乳しましょう。
授乳の姿勢を調整する:赤ちゃんが楽な姿勢か、口の中に乳首が深く入っているか確認しましょう。
(2) 哺乳瓶やミルクを見直す
哺乳瓶の乳首を変えてみる:他のメーカーの乳首を試してみましょう。
ミルクの温度をチェック:人肌(37度前後)が適温です。手首の内側で温かさを確認しましょう。
(3) 赤ちゃんの体調をチェック
熱はないか:おでこや首の後ろを触って、熱くないか確認しましょう。
鼻づまりはないか:綿棒などで優しく鼻を掃除してあげましょう。
口の中を確認:口内炎や白いものができていないか見てみましょう。
3. この症状が出たら要注意!病院を受診すべき目安
「単なる飲みムラかな?」と思っていても、実は病気が隠れていることもあります。以下の症状が見られた場合は、すぐに小児科を受診しましょう。
ミルクを全く飲まない、またはごく少量しか飲まない日が続く
体重が減っている、増えが悪い
おしっこの回数が極端に少ない(1日6回未満)
元気がなく、ぐったりしている
発熱している
激しく泣き続ける、不機嫌な状態が続く
嘔吐や下痢を繰り返している
これらの症状は、脱水症状や病気のサインである可能性があります。特に、体重が増えないのは栄養不足の重要なサインです。
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4. まとめ
新生児がミルクを飲まない原因は、生理的なものから病気まで様々です。
まずは環境や飲み方を見直してみる
体調不良のサインを見逃さない
体重減少やぐったりしているなど、危険なサインがあればすぐに受診
ミルクを飲んでくれないと不安になりますが、まずは落ち着いて赤ちゃんの様子を観察し、考えられる原因を一つずつ潰していきましょう。一人で悩まずに、母子手帳の健診や地域の育児相談窓口に相談することも大切です。
赤ちゃんの成長は十人十色。他の子と比べず、その子のペースを見守ってあげてくださいね。