アフターピルを飲んだのに妊娠した?考えられる原因と適切な服用タイミング
アフターピルを飲んだのに、まさかの妊娠…?
「ちゃんと飲んだはずなのに、どうして?」とパニックになってしまう方もいるかもしれません。アフターピルは高い避妊効果が期待できる薬ですが、残念ながら100%ではありません。
今回は、アフターピルを服用したにもかかわらず妊娠してしまう原因と、避妊効果を最大限に高めるための適切な服用タイミングについて解説します。
アフターピルを飲んだのに妊娠する主な原因
アフターピルを服用したのに妊娠してしまった場合、いくつかの原因が考えられます。
1. 服用するタイミングが遅すぎた
これが最も多い原因の一つです。アフターピルの避妊効果は、性行為から服用までの時間が短ければ短いほど高くなります。一般的に、服用が遅れるほど避妊効果は下がってしまうため、妊娠のリスクも高まります。
2. 服用後2時間以内に嘔吐してしまった
アフターピルの副作用として、吐き気や嘔吐があります。もし薬を飲んでから2時間以内に吐いてしまった場合、薬の成分が体内に十分に吸収されていない可能性があります。その場合、避妊効果が期待できず、再度服用が必要になることもあります。
3. 服用後にもう一度性行為をしてしまった
アフターピルは、あくまで過去の性行為に対する緊急避妊薬です。薬の効果は一時的なものであり、服用後に再び性行為をした場合、その避妊効果は期待できません。
4. 個人輸入の偽薬を服用した
インターネットなどで安価に購入できる個人輸入のアフターピルは、偽薬や成分が異なっている場合があります。このような薬は、本来の避妊効果がないため、妊娠してしまうリスクが非常に高いです。
避妊効果を高めるための適切な服用タイミング
アフターピルの効果を最大限に発揮させるには、正しいタイミングで服用することが何よりも重要です。
1. できるだけ早く服用する
アフターピルは、種類によって有効時間が異なりますが、どの薬も性行為から時間が経つほど効果が低下します。避妊に失敗したと感じたら、迷わずできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
服用から経過した時間 | 避妊成功率の目安 |
24時間以内 | 約95% |
48時間以内 | 約85% |
72時間以内 | 約58% |
2. 医療機関で正しい薬を処方してもらう
自己判断で個人輸入の薬に頼るのではなく、必ず産婦人科などの医療機関を受診して、医師に処方してもらいましょう。医師は、あなたの状況に合わせて適切な薬を処方し、正しい服用方法を教えてくれます。
3. 服用後の体調変化にも注意する
アフターピルを飲んだ後、吐き気や頭痛などの副作用が出ることがあります。もし服用から2時間以内に吐いてしまった場合は、すぐに処方してもらった医療機関に相談しましょう。
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まとめ
アフターピルは、正しく服用すれば非常に効果の高い緊急避妊薬です。
服用タイミングが遅い、服用後の嘔吐、個人輸入の偽薬などが、妊娠の原因として考えられます。
避妊効果を最大限に高めるには、できるだけ早く医療機関を受診し、正しい薬を処方してもらうことが大切です。
服用後も、再度性行為をしないように注意しましょう。
もしアフターピルを飲んだにもかかわらず妊娠してしまった場合は、ひとりで悩まず、すぐに産婦人科を受診してください。